|
幼子を死なせしことを詫びていう |
妻の双手も焼けただれたり |
|
慰安婦律子が裾をからげて渡り来し |
十里河の流れいまもきよきや |
|
いまになほ教育勅語は諳んずと |
はかなきことをわが妻のいふ |
|
|
長倉智恵雄さんの『多聞』なども展示 |
|
COMING SOON |
|
かつては短歌は愛好者が多く、あらゆる階層の文芸としてなじまれていました。カメラを持ち歩くことが困難な時代や状況にあって、短歌は戦争を記録する器として大きな意味をもっていました。
今回の展示では、長倉智恵雄さんの戦前・戦中・戦後の人生をたどりつつ、文芸としての短歌を歴史の記録装置として読み直してみました。 |
|