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子どもどうしの友情が 国と国の親善に 世界的不況の中、第一次世界大戦後のアメリカでは排外感情が高まり、日本人移民を排斥する法律がつくられました。両国の友好を願うアメリカの人びとは、子どもたちから日本の子どもたちへ「友情の人形」を贈ろうと呼びかけました。 全米から約12,000の人形が日本全国の小学校や幼稚園に贈られ、大歓迎されました。そのお礼に日本人形がアメリカに贈られました。1927年のことです。 しかし、やがて日本とアメリカとの戦争がはじまると、敵とみなされた「友情の人形」は悲しい運命をたどっていくことになりました。	静岡市東豊田小学校での歓迎会 （1927年5月5日、『校史』より）
長田西小へ来た友情の人形・メリーちゃん	生き残った長田西小の人形 奇跡的に戦争をくぐりぬけた「友情の人形」がいます。長田西小のメリーちゃんは、静岡市にただ一つ残る「友情の人形」です。優しい先生の家にかくまわれ、かわいがられて過ごしました。 新「友情の人形」 近年、再び新「友情の人形」がアメリカから各地に贈られ、新たな交流が生まれています。熱海の網代小と第一小に贈られた新・旧「友情の人形」もお借りして、展示しています。

展示室のようす
メリーちゃんの右隣には、贈られた当時着ていたドレスなども展示	熱海の小学校に贈られたタミーちゃん（左）とルイーズちゃん（右）

展示会のようす
メリーちゃんの周りには人だかり	メリーちゃんを見ています
学校の団体見学の多い時期、11年ぶりに、静岡市に残る唯一の人形・長田西小の友情の人形と熱海網代小の新旧の人形、熱海第一小の新友情の人形をお借りして展示しました。人形が贈られた当時存在していた小学校、幼稚園に問い合わせの手紙を送った結果、賎機幼稚園に贈られた人形の情報が寄せられました。

主催／静岡平和資料館をつくる会
共催／静岡市国際交流協会
後援／静岡市・静岡市教育委員会
協力／長田西小・網代小・熱海第一小