【写真左:ドレスデン空襲では3万人が犠牲になった】 【写真中:首都ベルリン空襲は310回に及んだ】
2012年2月、日本の空襲体験者や市民が、ドイツの空襲被災都市であるドレスデン(1945年2月に大空襲)・ベルリン(1940年から終戦まで継続的に空襲)・ハンブルク(1943年7月に大空襲)を訪れました。
ドイツの人々はナチスが犯した罪のため、英米軍機による空襲被害を語ることを控えてきました。しかし、ナチス体験世代と戦後世代が共同して、ドイツが他国に及ぼした戦争の罪を踏まえながら、空襲を忘れないための行動やかつての交戦国と和解するとりくみを始めています。
今回の企画展は、ドイツ訪問の成果としてまとめられた写真記録を中心に展示します。ドイツ市民や社会のあり方は、かつて中国や米英と戦争をした日本に生きる私たちに、これからを考えるうえでのヒントを与えてくれるものと思います。
展示場の様子
展示されている写真(一部)
【@左上:ドレスデン聖母教会は空襲で廃墟と化した。 A右上:教会はドイツ統一後に12年の歳月と230億円の費用をかけて2005年に再建された。空襲した英軍爆撃手の息子が鐘を鋳造し、ドイツが侵略したポーランドからは装飾品が贈られ、和解の象徴となっている。 B左下:1943年の空襲で破壊されたハンブルク港。この空襲では、3万人以上の市民が犠牲になった。 C右下:度重なる空襲によって廃墟となったハンブルク市街。】
ページの先頭へ戻る