NNNドキュメント「135枚の証言 遺された戦争ポスター」(2012年10月・信州テレビ制作)より
戦時中、国民に戦意高揚を図るため製作された135枚の戦争ポスターが、長野県阿智村に残されている。
終戦後、国はGHQの検閲を逃れるため、それらの焼却処分を命じた。しかし、旧会地村(阿智村)の原弘平村長(享年59)は、命令に背いてポスターを自宅の土蔵にしまいこんだ。戦地から生きて帰ってきた三男・好文さん(90)だけに、その存在を告げていた。
「いつか役に立つだろう…」と。半世紀以上もの間、光の届かない蔵に眠り続けた135枚。その一枚一枚からは、かつて日本が突き進んだ戦争への道のりが浮かび上がってくる。
取材で見つかった原村長の日記に綴られていたのは、長男と次男を戦争で失った悔悟と反戦への思いだった。そして今年、村の高校生が、ポスターが語る戦争を学ぼうと動き始めた。
【リンク: ドキュメント「135枚の証言 遺された戦争ポスター」(投稿動画)】
長野県下伊那郡阿智村に、国策宣伝のためのポスター135 枚が残されています。これは昭和12 年の日中戦争から昭和20 年の敗戦に至る8年間の国家総力戦時代に作られたものです。今回は、これらポスターのうち30 枚を展示し、日本政府はどのような段階を踏んで国民を戦争へ向かわせたのか、その経緯をたどります。
展示のポスター(一部)
展示場の様子
【写真右下:国民精神総動員のポスターは総動員運動が始まった1937年(昭和12年)に日本を代表する画家・横山大観を起用して制作された。】
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