読んでみよう
テレジン収容所の小さな画家たち詩人たち
アウシュビッツに消えた15000人の小さな命
野村 路子 著/株式会社ルック/1997年)
☆チェコスロヴァキア(当時)の首都プラハから北へ60キロほど、テレジンという小さな街に収容所がつくられました。ヨーロッパに住んでいたユダヤ人たちがそこに集められたあとに殺されたのです。多くはまだ幼い子どもたちで、全部で150万人とも言われています。「今日はとってもつらいけど、明日戦争が終わるかもしれない。」と思いながら絵を描くことがなぐさめ、希望でした。その子たちが生きた証がこの本にのっている絵です。
たくさんのふしぎ
一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして
(木原育子 文/沢野ひとし絵/福音館書店/2019年)
☆19000キロメートルを旅して帰ってきた「一郎くん」の旗と写真のおはなしです。「一郎くん」は静岡の人だったよ。絵がかわいくて読みやすいよ。でもね、戦争っていやだなってことがよくわかる。戦争に行った「一郎くん」はどんなふうに亡くなったんだろう?痛かっただろうね。悲しかっただろうね。つらかっただろうね。家に帰って家族と話したりごはんを食べたりしたかっただろうね。みんなみんな、だれかの大事な人。命は数えるものじゃないんだ。
戦争なんか大きらい!
絵描きたちのメッセージ
子どもの本・九条の会 著 大月書店 2018年
☆かこさとしさん、宮西達也さんなど61人の画家が平和への思いをこめて絵を描きました。それらの素敵な絵、ユニークな絵が、日本国憲法の文に添えられています。生まれて74年になる「日本国憲法」の条文と絵をじっくりと味わってみてください。日本国憲法は私たち日本の宝であるだけでなく、世界の宝でもあると改めて感じるのでは。
くつがいく
和歌山静子 著 童心社 2013年
☆〈ざっざっざっ…〉そのうち〈ざっぷざっぷざっぷ〉と,くつはうみをわたる。はいていたのは僕たち日本の兵隊。近くの国をふみつぶして南の島へ。やがてくつも国もボロボロになり、兵隊さんもくつたちも二度と国へ帰ることはなかった。
女の子の赤いくつはどこにいくかな。戦争には、きっと行かない!
へいわってどんなこと?
浜田桂子 作 童心社 2011年
☆「へいわ(平和)」ってどんなことだとあなたは思いますか?いくつ考えられましたか?1つじゃなくていいんですよ。この本の中にも「へいわってこんなことなんだ」が、たくさんのっています。読んだらきっと、「うんうん、そうだね。」「ああ、これもへいわってことなんだ!」とうなずけることでしょう。
みらいへの教科書
菊田文夫 著 日野原重明 監修 Gakken 2015年
☆ここには「きみ」自身、「友だち」と、そして「よのなか」で生きていくのにどんなことを大切にしてほしいかが、小学生(おもに高学年)にもわかるように書かれています。でも、実は中学生、高校生にこそ読んでほしい!いや、お父さんお母さんにも!きっと心にすっと落ちていくものがあるはず。今の世の中で一生けんめい考え、悩んでいるみなさんに、幸せに未来を生き抜いていくヒントがつめこまれています。